モニターアラームは生体アラームとテクニカルアラームが有る
1,生体アラーム
これは、不整脈や心拍数、SpO2値や呼吸数、血圧値などバイタル情報から発生するアラームです。心拍数が設定した上限値・下限値を超えた場合に頻脈や徐脈のアラームを発生させるもので、きわめて重要な見落としてはいけない情報になります。
2,テクニカルアラーム
これはモニターの使用状況を期限に発生するアラームで、電極が外れたとか、電池が切れ
そうとか、電波切れとかのアラームで原因を払拭してあげれば問題ないものです。しかしながら多くは何かアラームが発生すると「どうせまたテクニカルアラームだろう?」と高を括られアラームを「オオカミ少年化」することで重要な生体アラームを見落としアクシデントとなる要素を含んでいます。
このような事故にならないよう1つずつモニターアラームを考えていきたいと思います。
まずは、テクニカルアラームについて。以下のようなものです。
- 電極はずれ・コード断線
- 電波切れ・電池切れ
- 体動による誤解析・筋電図
- アラームにならないアーチファクト(交流障害・ドリフト)
- ダブルカウント
- 心電図の変化による誤解析
1は電極が剥がれてきたり、心電図のコードが断線または電極から外れた時に発生し、今まで普通に出ていた心電図が大きなノイズの後にフラットになります。
この時電極はずれ表示が出るのですぐに分かりますが、昔のモニターはこのような表示は出なかったためよく心停止と間違えられました。
このアラームは最も多く発生するテクニカルアラームですので、またかと思わずに対応していく必要が有ります。
また、未使用の送信機に心電図のコードをきつく巻き付けて保存しているケースをよく見ますが、根元の部分を断線させる原因となりますので、決して巻き付けずルーズに保存してください。
また、高齢者で乾燥肌の方は電極がはがれやすいです。
乾いて剝がれやすくなった表皮の上に電極が貼られていると、表皮が浮いてきた時に電極が剥がれたのと同じ状態になります。
乾燥肌の人は予めアル綿などで表皮を剥がしてから電極を貼ると安定します。表面に皮脂や汗で汚れていた場合も同様です。
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