あなたは医療機器のメンテナンスでこんな間違った認識をしていませんか?
故障したら修理に出すことがメンテナンスである。
故障したら付き合いのあるディーラーに任せてある。
保健所の立入検査で問題は指摘されていない。
PMDAや医療機器センターなどのシンクタンクによると、これはメンテナンスを考えるうえでほとんどの医療機器の専門家不在病院が知らずにやってしまう間違いの典型例です。
でも、これらはもっとよくある問題に比べれば取るに足らない問題です。
その問題とは、予防保守の実施は医療事故発生率を低減するという事実が分かっていないという問題です。ここに大きな問題があります。
でもこれは無理もありません。古くから今日まで長きに渡ってその考え方が慣例化していたわけですし、臨床工学技士が誕生しておよそ30年、第5次医療法に改正されてから13年ほどしか経っていなく、保健所の立入検査も自治体によってその厳しさはマチマチです。
実際医療機器の専門家が不在の病院では、いつも使用している医療機器の状態に現場の看護師さんが不安を感じています。
専門家の目が無いとインシデントに気付けないことがあり、最悪アクシデントにつながるので、病院の信用を落とし患者数が減少し、結果減収減益になってしまう可能性があります。
この様なアクシデントを未然に防ぐ予防保守を行っていないと、医療事故に直結する事態に発展する可能性を否定できないという事です。