今後の医療機器管理・医療機器保守点検・医療機器安全管理2

今後の医療機器管理・医療機器保守点検・医療機器安全管理について考えてみる第2弾です。

 

皆さんはアースについてどうお考えですか?

 

臨床検査技師や臨床工学技士、診療放射線技師の方でしたらアースの何たるかをよく理解されておられると思いますが、看護師さんとなると苦手な分野の話になるのではないでしょうか?

 

そもそもアースとは日本語にすると地球、地という意味ですが、医療機器や家庭電器ついてのアースというのは接地を意味します。

 

では接地とは、電気機器と地面を線(ケーブル、コード)などでつなぐことで、電気機器の筐体(ケース、ボディ)・電線路の中性点・電子機器の基準電位配線などを電気伝導体で基準電位点に接続すること、またその基準電位点そのものを指す。

 

これだけをいうと何のことだかサッパリ分からんという方も居られるでしょうが、一般家庭の特に水回りで使われる洗濯機や冷蔵庫では人がよく接触するため、漏電などによる感電防止のために人体保護用の接地電線を取り付けて、漏れた余計な電流を大地に逃がして人体に漏れた電流が流れないようにする為にアースに接続する必要が有ります。

 

緑と黄色の線が入ったものや黄色に緑の細い線が入ったコードが付いているのを見たことが有ると思います。このコードを洗面所など水回りの壁のコンセント近くについているアース端子に接続するようになっています。

 

医療機器の場合はコンセントが一般家庭と違って、差し込む穴が3つ有る3Pコンセントがあり、医療機器の電源プラグも電源用のブレードが2枚とアース接続用のピンが付いていて、そのまま3Pコンセントに接続できるようになっています。(建物が古い場合はこの限りではありません)アースを取る目的は、家電と同じ医療機器に触れる人を感電から守るためです。

また、検査室で使われている脳波計や誘発電位・筋電計等生体信号が微弱な電気生理系の測定器は交流障害を受けやすい為これを除去するためのアース対策も取られます。

 

患者さんに電極を付ける心電計やベッドサイドモニタまたはリハビリの低周波治療器等は、機器に絶縁系の故障が有ると患者さんを電撃する危険が有るため、特にアースに関する点検でその電気抵抗値が基準以内に有るかをこまめに測定することが大切になります。

 

このようにアースは極めて大切な役割を持った機構です。原則医療機器はアースを取りましょう。

 

しかしながら、病棟などでは古くからアースの扱いがズサンなケースが多く、電源コードとコンセントがお互い3Pであるのに、2P変換プラグ(2Pのコンセントしかない場合3Pのコンセントプラグを接続するためにアースピンの無い2Pに変換するコンセントプラグ。通常アースピンの代わりに短いアースコードが付いており、これをアース端子に接続して使うのが原則)を必要ないのにわざわざ噛ませてアースを断線状態にしていたり、ひどい場合は3Pコンセントのアース用の穴の中にアースピンが折れて突き刺さっていたまんまで放置されていたりなどのケースが有ります。このような事が無いように電源周りを定期的に巡回して回る必要があると弊社では考えています。

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