院内における電気安全に関する事をお伝えしたいと思います。
因みに私は関東電気保安協会様の回し者ではないことを最初に申し上げいたします。
電気に関する2大リスクといえば火災と感電です。
火災に関しては、以前福岡市内の整形外科病院が電気による発火現象が原因で全焼した事故がありました。
この火災では何人かの患者さんも亡くなられた痛ましい事故です。
そもそも電気が原因の発火とはどんな事なのかというと、以下のようなプロセスを辿ります。
- コンセントに刺さった機器のコンセントプラグに埃が溜まってくる。
- コンセントに刺さったコンセントプラグのわずかに露出したブレード(コンセントプラグの金属製の2枚の歯)に埃が付着する。
- 溜まった埃が水分を吸う。
- ブレードがショート(電気的な短絡)して発火。
- 埃に着火しコンセントプラグやコードなどにも着火し火災に至る。
これをトラッキング現象と言います
まずは埃が溜まらない工夫が必要ですが、ショートしにくい構造として、3Pコンセントを上下逆さま(アースピンが上、ブレードが下)になるようなコンセントが採用されるようになってきました。改築や新築移転の際にはこの点の安全面を取り入れる絶好のチャンスといえるでしょう。
コンセントに埃が溜まらないようにするには、コンセントプラグにカバーを付けたり、機器などの置き方によって電源コードに不自然なテンションを掛けていないか(電源コードが外れかける原因となる)、テーブルタ
ップの差しこみ面が上を向いていないかなど、定期的に電源周りを点検する必要があると言えます。 PMDA医療安全情報より引用
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