東京メトロの駅トイレでくも膜下出血を発症、7時間後に発見され死亡確認…遺族が1億円超の賠償求め提訴 : 読売新聞オンライン の一報が入りました。
詳細はこちら→https://www.yomiuri.co.jp/national/20240327-OYT1T50123/
→https://www.yomiuri.co.jp/national/20220316-OYT1T50223/
既にご存じの方もいらっしゃると思います。
東京メトロの駅の多機能トイレ内で2021年、会社員男性(当時52歳)がくも膜下出血を発症して死亡したのは、駅側の対処が遅れたことが原因だとして、和歌山市在住の遺族が同社に約1億700万円の損害賠償を求め、和歌山地裁に提訴したというニュースです。
「訴状などによると、男性は21年6月7日、日比谷線八丁堀駅の多機能トイレで、くも膜下出血を発症して転倒。約7時間後に警備員に発見され、病院に搬送されたが、死亡が確認された。トイレには、押すと駅事務室に異常を知らせる非常ボタンと、30分以上の在室を検知すれば自動で駅事務室に通報する装置があった。ところが、非常ボタンはブレーカーが切れて電源が入っておらず、通報装置はトイレと駅事務室をつなぐケーブルが敷設されていなかったという。遺族側は、男性が早期に発見されていれば死亡しなかった可能性があり、トイレの設備を点検しなかった同社の過失と死亡に因果関係があったと主張し、昨年9月29日付で提訴。同社側は「設備を点検する法的義務はなく、賠償責任はない」と請求棄却を求めている。 事故を受け同社は22年、多機能トイレの完成時に非常ボタンや通報装置の動作を確認し、定期検査も実施するとした再発防止策を公表した。」
この記事の通りだとして東京メトロ側は法的義務がないので過失はないとしていますが、今頃になって点検を実施することで再発防止策とすると言っていますが、そもそもこのような死亡事故が起こらなければ法的義務が無いとして点検は今後も行わないつもりでいたのでしょうか?
車の車検は法的義務もあり、鉄道や航空機も必ず点検整備を実施しています。医療機器に関しても第5次医療法改正で正式に医療機関の保守点検の実施が義務付けられました。
今回はトイレのアラートに関する記事でしたが病院のトイレも同様に緊急事態の際にコールする機構が有りますよね?
病院に於けるこの機構の定期的な点検が実施されているか私自身は知りませんが、東京メトロの事例を見る限り、病院では尚更この機構の点検が必要なんだなと感じました。
病院内の施設・設備の他に医療機器も含めて保守点検整備の大切さが身に染みる事例でした。
決して対岸の火事とは思えない我が事と思って今後も医療機器保守点検代行サービスという仕事の精度を高めるべく精進していこうと思った次第です。
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