医用テレメータアンテナトラブルについて

平素より大変お世話になっております。

「最近、アラームが途切れる…」それ、アンテナのサインかもしれません

いつもお世話になっております。
MEテック・ラボラトリーの田中です。

最近このようなご相談が増えています。

  • ナースコールと同時にモニタ波形が一瞬消える
  • 病棟の一部で受信感度が不安定
  • 患者移動時にアラームが頻発する
  • 「機械が古いのでは?」と言われる

しかし実際の原因は――

👉 本体ではなくアンテナ系統であるケースが少なくありません。

📡 医用テレメータアンテナで起きやすいトラブル

① 同軸ケーブルの劣化

天井裏での経年劣化、接栓の緩み。

② アンテナの老朽化

見た目では判断できません。

③ 増設工事による干渉

Wi-Fiや無線設備の追加による電波干渉。

④ 病棟レイアウト変更

壁・パーテーション変更で電波環境が変化。

⚠ 実は「故障していない」のに不安定になる

テレメータは壊れていなくても、

受信レベルが閾値ギリギリ

不感地帯が部分的に発生

ノイズが混入

これだけで「アラーム多発」状態になります。

すると現場では、

「また誤報?」
「本当にアラーム?」

という心理的慣れが起こりかねません。

これは医療安全上、見逃せないポイントです。

🔍 では、どう確認するのか?

専門的には、

電界強度測定

不感地帯マッピング

ノイズ調査

送信機出力スクリーニング

などを実施します。

しかし多くの施設では、

「アンテナは設置以来触っていない」

という状況も少なくありません。

🏥 こんな症状があれば要注意

✔ 病棟の一角だけ感度が悪い
✔ 特定フロアでアラームが多い
✔ 更新時期が10年以上経過
✔ 増築・Wi-Fi更新を行った

一つでも当てはまれば、一度環境確認をお勧めします。

※臨床工学技士在籍の病院では既にこれらの検査を独自に行っている施設が出てきました。学会でも多く報告されています。不在病院ではほとんどがやっていないため置き去りになっています

💬 まとめ

テレメータの不具合=本体故障とは限りません。

実は
「見えないインフラ(アンテナ)」の問題
であることが多いのです。

医療安全と安心のために、
今一度、アンテナ環境を見直してみませんか?

参考資料

電波環境協議会 医療機関における電波利用推進委員会、2024年度医療機関における適正な電波利用推進に関する調査の結果

臨床工学技士の在籍状況による医用テレメータの無線チャネル管理の実態

・全体:管理している59.3%

・在籍:管理している74.4%

・不在:管理している38.3%   ※独自にアンテナの点検をしているか否かは不明

 

 

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